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SIMOF2019行ってきました。


シモフこと、フラメンコ衣装の世界最大のファッションショーに行ってきました!

フラメンコ衣装の、というのは少し語弊があるかもしれません。

フラメンコ衣装というと、フラメンコを踊るときに着る衣装でしょ?と思うかもしれませんが、こちらのショーに出てくる衣装はパッツパツに着こなすのが基本なので、実は、踊る用の衣装ではありません。

じゃあいつ着るの?というと、アンダルシア各地で4〜5月(毎年日程は変わります)に開催される、春祭り(フェリア)のときに着るのが最も一般的です。

要は日本の夏祭りの浴衣のようなもので、女の子なら誰でも一度は憧れる・・・そういう存在に似ています。ただ、超スペイン的な美意識がベースなので、浴衣のようにりんご飴を食べながらペタペタ内股で歩いて可愛らしい・・なんてものではなく、いかにも女性らしいラインをこれでもか!というくらい出し、ヒールのある靴を履いてエレガントに歩く、これがスペイン流です。

さて、そんなフェリア用の衣装のみのファッションショーを4日間ぶっ通しで開催するのがこのシモフ。年に一度、だいたい2月の上旬の木曜〜日曜に開催されるのが常で、今年はなんと25周年の年でした。

場所はセビージャの中心からバスで約30分ほど行ったところにある、FIBESという巨大な催し物会場で、入場料は一つのショーごとに12ユーロ(ショーはデザイナー1人または2人ペアで小分けになっており、だいたい一つが30〜40分前後です)。

こちらが入り口を入ったところの様子。ファッションショーと行ってもステージがあるだけではなく、大きな催し物会場にデザイナーの出店が並ぶコマーシャルエリアがあります。

ちなみに一つのショーの入場券を買えば、このエリアへの立ち入りは自由です。

出店は3階に渡って並んでおり、ざっと見て歩くだけでもかなりの見応えがあります。また、衣装だけでなく、バイレ用シューズやカスタネット、シージョやアクセサリーなどの小物、生地専門店などいろいろな種類のデザイナーたちが自分の作品を多くの人に見てもらい、知ってもらう大切な機会でもあります。

今年はバイレ専門の衣装を扱うお店は見た限りでは一店だけでした。

スペイン人の女性は、デザインがウニコ(唯一の、の意)つまり世界に一つだけ!というのにこだわるので、衣装はもちろんのこと、ピアスやシージョなどのデザインも全て一点ものが基本です。

春祭りの会場で、自分と同じものをつけた人に入り口で鉢合わせたりしたらテンションが下がる気持ち、わかりますよね・・・( ;∀;)

このピアスも全て手作りの一点ものばかり。手にとって実際付けてみて、気に入ったらその場で購入できるのも良いところです。

さて自分のお目当のショーの少し前にはステージのある会場へと向かいます。

途中でこれから出演予定のモデルさんたちが出番待ちをしてるところに遭遇するかもしれません。

デザイナーの渾身の一枚を身につけてバッチリ全身コーディネートした姿はさすがの迫力。

さて会場に入ります。

ウォーキングスペースの左右にある席は招待客の席で、デザイナーの友人等が座っています。

一昨年は左右に大画面があったのですが、今年は真ん中に一つのみ。

それぞれが選んだ曲に合わせて、衣装によって一人ずつだったり、二人ずつだったりしながらウォーキング開始。

明らかにそのデザイナーの主な作品や、渾身の作品、または観客が素敵!と思った作品のときは観客の拍手が起こります。

全部で約40分ほどあったのですが、始まってからは本当にあっという間でした!

終わってから余韻にひたって席でモタモタしていると、次のショーがすぐに始まるため、さっさと追い出されてしまうので要注意です。

観客は老若男女問わず見にきており、平日のお昼過ぎたったにもかかわらず多くの人でにぎわっていました。フェリアの衣装だけでここまで大きな規模のショーが25年間も続くというのは、スペイン人の、確立された独自の美意識に対する情熱の表れだなと、つくづく感じたひとときでした。

(スペインで大規模な企画が、予定に従って実行、継続するというのは想像よりもはるかにめずらしいことなのです!)

フェリア衣装のファンの方に限らず、ファッションに興味がある方はぜひ一度足を運ばれて見てはいかがでしょうか(^^)


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