アルハンブラ宮殿など、イスラム文化の影響を多く残すことでも知られるアンダルシアの都市グラナダ。同じアンダルシアでもセビージャとは少し違う雰囲気をもつこのまちに惹かれる、というグラナダファンの方も少なくないのではないでしょうか。
さて、そんなグラナダにも、昨年9月にメトロがついに開通しました。2007年に工事が始まってから、2010年に開通予定だったのが遅れに遅れ(スペインではいつものことです)、やっと約一年前の2017年9月に正式に開通しました。
スペインでは、地下鉄の駅を著名な建築家がデザインする、というのはめずらしいことではありません。イギリスの建築家ノーマン・フォスターがデザインした、スペイン北部の都市ビルバオのメトロの駅なども、現代的な雰囲気には圧倒されるものがあります。
上の写真は、グラナダのアルカサル・ヘニル駅の構内の様子です。12月の週末だったにも関わらず利用者が極端に少ないというかほぼ貸し切り?なのは置いておいて・・・超モダンでハイセンスなデザイン!!地上から直接光が入っていたり、ベンチや階段の手すり一つとっても気を遣われてるデザインなのがわかります。
駅名の表示なんてこの始末。駅名が見えるか見えないかくらいの淡い照明が印象的でした。
ちなみにこちらの駅、デザインはアントニオ・ヒメネスというグラナダ出身の建築家です。駅名にもなっている、アルカサル・ヘニルという13世紀の宮殿の遺跡の一部をそのまま残したデザインになっていて、ところどころ遺跡の一部が見れたりもします。
メトロのマークはこの赤と緑のM。12月だからクリスマスカラーにしてるのかな?とおもいきやそうではなく、年中この色みたいです。
エレベーターまでも透け透けデザイン。
セビージャのメトロに比べて、グラナダのメトロは街の中心も通り抜けて各地方に繋がっているので観光にもとても便利です。また、アンダルシアなどの各都市からの長距離バスが到着するグラナダバスターミナルともつながっているので、中心地への移動も楽チンになりました。
グラナダを訪れた際はぜひ利用して見てください(^^)
チケットは各駅で購入できます(2018年12月現在ではクレジットカードの利用できませんでした)